こんにちは✿
みなさんは「自立」と聞くと何を思い浮かべますか?
- 親元から離れて生活する
- 一人暮らしをする
- 自分の力のみで何とかする能力を養う
など色々あるかと思います。
今日は、

HSP向けの「自立」について知りたいけどまずは、何から始めればいいかわからない。
という人向けにブログ記事を書こうと思います。
「HSPが自立するための事前準備」と題して3部作にまとめようと思います。今回はPart①です!
Part②はこちら。
Part③はこちら。
というわけで、今回のブログのテーマは「HSPが自立するための事前準備①:生活シミュレーション編」です(*^^*)
HSPとは?

HSPは、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略称です。なんだか病名のように聞こえるかもしれませんが、これは遺伝子的に生まれ持った気質のことで、アメリカの心理学者であるエレイン・N・アーロン博士が提唱した心理学的概念です。
生まれつき「非常に繊細な人」「敏感な人」「感受性が強い人」などという意味です。
全人口の約5人に1人はこのHSPに当てはまっているそうです。
HSPについてまとめた記事もあるので、興味がある方はぜひ。
HSP関連の本はこちらから。
HSPにとって自立しようとする気持ちが大切な理由

きれいごとだけでは生活していけない現実がある
まず、HSPが自立するためには、理想論だけでは生活は難しいことを認識することが大切です。
自分の感受性や特性を理解しつつも、社会や生活のルールにも対応できるようにしなければなりません。
例えば、家計の管理や日常のルーティーンを整えることは、感受性が強い人にとっても重要です。一歩ずつ現実的な計画を立て、それを実行することが不可欠です。
「天職を見つけること」「生計を立てること」そして「職場でうまくやっていくこと」は、多くのHSPにとっていちばん切実な問題であるようだ。
ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。 P.187
繊細だからといって何もしないわけにはいかない
HSPは感受性が高いため、ストレスや不安を感じやすいことがあります。しかし、それが理由で何も行動しないというわけにはいきません。
自分の感情や心の状態を理解しつつも、自分自身で行動し、問題を解決していくことが必要です。自己管理やストレス管理の技術を学ぶことで、自分の感受性を生かしつつ、生活の質を向上させることが可能です。
頼れる人がいなくなるかもしれない
自立する過程で、親や信頼できる人から離れざるを得ないこともあります。
特にHSPの場合、安心感や支えが欠かせないと感じることが多いかもしれませんが、いつかは自分自身で立ち上がって進んでいくときがきます。

できる限り自分の力で生きれるように努力したいよね。
新たな環境で自分を頼りにしながら、自信を持って、まわりに適応していくことが重要です。
HSPが自立するメリット

1人の時間が増える
HSPには、1人の時間が必要と言われています。
HSPは人や環境からの刺激に弱いので、その刺激から避けられる環境、つまり1人の時間がないとストレスが溜まります。自立し、一人暮らしをすると定期的に1人の時間が取れやすくなります。

1人だとまわりからの刺激はほぼ0だもんね。
1人時間だと自分が好きな環境で好きなことができるので、かなりのストレス解消になります。
生活力が上がる
一人暮らしをすると、生活に関することを全て1人でしなくてはなりません。そうなると、必然的に生活力が上がります。

HSPに限ったことではないけど、社会人として生きていくためには必須の能力だね。
生活力を上げるには、
- お金の管理ができる
- 家事全般はできる
- 自己管理ができる
などということが必要で、一人暮らしをしたらこういったスキルがアップするのが見込めます。
精神的に強くなれる
一人暮らしをすると、誰かに頼る機会が少なくなり、自分で考え、行動する力が養えます。他人の考えに引っ張られがちなHSPにとって「自分軸」を鍛えるトレーニングになりえます。
自分軸で考え、行動できると生活で起きるトラブルも自分の力で解決できるようになります。

自分1人でトラブルが解決できると責任感も養われるね。
また、今まで一緒にいた家族の大切さにも気付くこともできます。家族から離れて一人暮らしの苦労を経験すると実家の有難みを感じ、家族に感謝の気持ちが芽生えます。
感謝できる気持ちは心が強い証拠なので、人として成長できるのも期待できます。
HSPが自立するのためのシミュレーション

1人で生活することを想像する
自立した経験がない人は、自立する前に親元を離れて1人で生活することをシミュレーションしてみることをおすすめします。
なぜなら、シミュレーションを行うことで、生活に必要なスキルや知識、不足している点を事前に把握できるからです。
例えば、
- 毎日の食事を自分で準備する
- 家計を管理する
- 掃除や洗濯の家事をこなす
など、普段は自分でしていないことを通じて、自立生活の具体的なイメージが掴めます。
また、予想外の出費やトラブルにどう対応するかを考えることで、精神的な準備も整います。

こういう準備が一人暮らしが始まってからからの戸惑いやストレスを減らして、なおかつスムーズに新生活に適応できるんだよね。
これらの準備は、自立した生活を成功させるための重要なステップとなります。
日本で1人で暮らす会社員の必要経費の項目
金額を除いて、具体的な項目を列挙してみました。現在の社会生活で一般的に必要だと思われる項目をまとめました。
生活する中で絶対に必要な項目のみではありません。「スマホだけで十分だ」という人は「ネット回線費」はないものとしてください。また、経理の基準ではなく、分野ごとに分けたものです。ご注意ください。
※賃貸住まい(マンション・アパート)を想定しています。
住宅関連(毎月)
- 家賃
- 共益費・管理費(不要な場合もある)
- 町内会費(不要な場合もある。年一括払いの場合もある)
住宅関連(不定期)
- 敷金・礼金
- 火災保険料(地震保険を付けたい場合は別費用が必要となる)
- 賃貸更新手数料(不要な場合もある)
インフラ維持費
- 電気代
- ガス代
- 水道代
- 住宅のネット回線費
- スマホ料金
食費
- 自炊用の食材費
- 外食費
日用品費
- キッチンで使う物(食材以外)
- トイレで使う物
- バスルームで使う物
- 洗面所で使う物
- 掃除に使う物
医療・保険
- 医療費(若いうちは少額です。「¥0」かもしれません)
- 生命保険料金(必要ならば。ただし、多くの人が加盟しているので書いておきます)
税金・社会保険料
- 所得税
- 地方税(主に市県民税)
- 健康保険料
- 年金保険料
※会社で給与から天引きされるため(勤務先で先に支払っている)、最初からないものとみなせば「¥0」です。
※個人事業主など会社員以外の場合は次のとおりです。
- 所得税は2月の確定申告で納税する(年2回予定納税する場合あり)。
- 市県民税は6・8・10・翌1月の合計4回払い(「1年一括払い」も可)。
- 国民健康保険料は6月~翌年3月までの合計10回払い(「1年一括払い」も可)。
- 国民年金保険料は毎月払い(「半年一括払い」・「1年一括払い」・「2年一括払い」も可)。
その他
- 生活雑貨
- 家具家電
※交際費・娯楽費・貯蓄費・予備費は省きました。裏を返せば、手元に余った金額は各々で好きな物の購入やサービス利用(動画配信サービスのサブスクなど)に使えるということになります。余ったお金は計画的に使いましょう。
心のケアは生活が安定してから
心のケアはとても大事なのですが、生活することが前提になるため、最後に考えることになってしまいます。なぜなら、まずは安定した生活基盤を整えることが最優先だからです。
食事、住居、医療などの基本的な生活費を確保しなければ、日常生活そのものが立ち行かなくなります。これらの基本的なニーズが満たされて初めて、精神的な安定や心のケアについて考えることができるようになります。

そもそも生活が安定しないと心も安定しないよね。
まずは、日常の生活リズムや基礎的な習慣を確立することが最も大切です。そのため、心のケアを行う余裕ができるのは、生活が安定してからという順番になります。
しかし、心のケアが必要になってしまった場合は、早めに周囲の大人や専門家に相談することも大切です。
世知辛い世の中ですよね。このブログを書いていると、切なくなってきました(^^;)
まとめ:HSPが自立するのは大変だが、一歩ずつステップを踏もう
というわけで、「HSPが自立するための事前準備①:生活シミュレーション編」についてまとめました。
自立することが大切ということはHSPに限ったことではないですが、私がHSPなので、今回はその目線で書いてみました。
- 一人暮らしをシミュレーションする
- 生活に必要な経費をまとめる
- 生活を安定させることを優先する
HSPの自立は、生活力と精神力が養われるだけでなく、HSPにはほぼ必須の1人時間が確保しやすく、メリットは大きいと思います。
ぜひ、これから自立を考えている方の参考になれれば嬉しいです(*^^*)
ここまでブログを読んでくれてありがとうございます。
それでは✿
コメント