こんにちは✿
みなさんは、「パーソナルスペース」というのを知っていますか?
簡単に言うと、他人に侵入されると不快になる自分の領域のことです。
人に影響されやすいHSPには重要なテーマではないでしょうか。
というわけで、今回は、
- HSPにとってのパーソナルスペースの重要性
- パーソナルスペースとの向き合い方
について書いていこうと思います!
HSPとは?

HSPは、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略称です。なんだか病名のように聞こえるかもしれませんが、これは遺伝子的に生まれ持った気質のことで、アメリカの心理学者であるエレイン・N・アーロン博士が提唱した心理学的概念です。
生まれつき「非常に繊細な人」「敏感な人」「感受性が強い人」などという意味です。
全人口の約5人に1人はこのHSPに当てはまっているそうです。
HSPについてまとめた記事もあるので、興味がある方はぜひ。
HSP関連の本はこちらから。
パーソナルスペースの重要性

パーソナルスペースとは?
パーソナルスペースとは、個人が他者との間に保つ心理的および物理的な距離のことを指します。
このスペースは、個人のプライバシーや快適さを守るために重要です。
特にHSPにとっては、このスペースがさらに重要な意味を持ちます。
HSPがパーソナルスペースに対しても独特の感受性を持つ
HSPは一般に、外部刺激に敏感であり、パーソナルスペースの侵害に敏感に反応します。
多くのHSPが、いちばんの悩みの種は自分の「境界」がもろいことだという。(中略)なぜHSPにはしっかりした「境界」が必要なのか?理由はたくさんあるが、必要以上の刺激をシャットアウトするため、というのが最大の理由だ。
ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。 P.118
例えば、混雑した場所や突然の接触が原因で、ストレスや不快感を引き起こすことがあります。

私はエレベーターの中で人と出くわしたり、カフェで人との距離が近い席が苦手です…。
HSPがカフェを楽しむ方法はこちら。
そのため、自分のパーソナルスペースを守ることが、日常生活において安定感や幸福感につながります。
HSPがパーソナルスペースを調整する方法

HSPはどのような考えで自分のパーソナルスペースを守っているのか
HSPは自分のパーソナルスペースを守るために、独自で色々な調整をしています。
例えば、
- 公共の場での時間を限定する
- 静かな場所を選ぶ
- 人が混んでいない道を歩く
など刺激を最小限に抑えることがあります。
また、他者との対人距離を意識的に調整することで、自身のストレスを軽減します。
パーソナルスペースを調整したときに日常生活に与える影響
HSPが自分のパーソナルスペースを調整すると、よりリラックスして集中力UPすることがあり、また、仕事や日常生活のパフォーマンスが良くなり、全体的な幸福感が増す傾向もあります。
HSPの私が実践している具体例
私は、電車に乗っているとき、どうしてもまわりの人が気になってしまうので、人が少ない車両に移動したり、ものすごく疲れているとき以外には、席には座りません。

他人と物理的な距離が近いと嫌なんですよね…。
また、気持ち的なパーソナルスペースも重視していて、相手の感情や意見に引っ張られないように気を付けています。

私は心の中で相手との間に線を線を引くことを意識しています。
武田友紀さんの「繊細さん」の本でも以下のようなことが書かれていました。
相手の感情が強いときは、自分と相手のあいだに、あの分厚くて透明なアクリル板をおろすのです。もちろん心の中でイメージするだけですが、それだけでも効果バツグン。
「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本 P.119
私はときどき、これを実践しています。少しだけ気持ちが楽になります(^^)
HSPと非HSPとの関係におけるパーソナルスペースの調整

HSPと非HSPではどのような違いがあるのか
HSPと非HSPがパーソナルスペースを考えるときには違いがあります。
一般的に、HSPのパーソナルスペースは非HSPのパーソナルスペースよりも広い傾向があり、この違いを理解すると、コミュニケーションがスムーズに進むようになると思います。
HSPのパーソナルスペースは広い傾向がある

カフェとかで、誰かが自分の席の近くに座ったときに、HSPは「自分のパーソナルスペースに入ってこられた」と思って緊張してしまうんだね。
他者を巻き込んでパーソナルスペースを調整してもいいのか
HSPが他者を巻き込んでパーソナルスペースを調整するときには、素直に自分のニーズや限界を伝えることで、他者も理解しやすくなります。
例えば、友達との食事のときに、

カウンター席ではなく、テーブル席がいいな。
などと、自分が楽になる方を相手に伝えましょう。
ただし、自分の要求だけを押し通そうとはせず、相手のパーソナルスペースも尊重することが大切です。これが良好な関係を築くための鍵となります(*^^*)
共感と理解を深めるためのコミュニケーションの技術と具体例
共感と理解を深めるためには、「物理的なパーソナルスペース」だけでなく、物理的ではない「心のパーソナルスペース」として、上手な聞き手役に徹する姿勢も重要です。
具体例としては、相手の話に対して適度な距離を保ちつつ、非言語的なサイン(ボディランゲージなど)などで共感していることを表現すると、よりよい距離感になると思います。
「リフレクティブ・リスニング(反映的傾聴)」を試すこともお勧めしたい。(中略)リフレクティブ・リスニングは、つまるところ相手の言っていること、とくに相手の気持ちに耳を傾けることである。
ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。 P.238
リフレクティブリスニングについてまとめた記事はこちら。
まとめ:相手と自分のパーソナルスペースを上手く保とう
というわけで、「HSPとパーソナルスペース」についてまとめてみました。
HSP流のパーソナルスペースを上手く保ち、円滑なコミュニケーションにつなげる
私は人との距離が物理的に近いと少し不快感を感じていましたが、この「パーソナルスペース」という言葉を知って、「そういう感情はあるものなんだ」と思い、なんだかホッとしました(笑)
人に影響されたり、刺激に弱いHSPにとって、パーソナルスペースは重要な意味があると思ったのでこの記事を書きましたが、参考になりましたでしょうか。
パーソナルスペースを上手く保つことでストレスを少しでも減らせることができれば、より一層生きやすくなるのかなと思います(*^^*)
ここまでブログを読んでくれてありがとうございます。
それでは✿
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