このテストは、あなたの「無理のしすぎ」もしくは「ひきこもり」かを見る自己診断です。
HSPの提唱者エレイン・N・アーロン博士の本『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。』で登場したものです。
- 自分が「無理のしすぎ」or「ひきこもり」か、どちらのタイプか診断したい
- 本を読まずに診断したい
- 紙とペンを使いたくない
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HSPとは？
HSPとは、Highly Sensitive Person（ハイリー・センシティブ・パーソン）の略称であり、遺伝子的に生まれ持った気質のことです。この用語は、アメリカの心理学者エレイン・N・アーロン博士が提唱した心理学的概念です。
日本においては、有名な著書がきっかけで「繊細さん」などと呼ばれたりもしています。
HSPの人は、生まれつき
- 非常に繊細
- 敏感すぎる
- 感受性が強い
など、一般的な人よりも遥かに鋭い感覚を持っていて、HSPの傾向にある人の数は約5人に1人の割合だそうです。
2020年の日本の人口でいうと、
日本人口：約1億2,500万人
↓
HSPの傾向にある人：約2,500万人
という計算になり、その多くは自分がHSPであることを自覚し、自分の繊細すぎる気質に悩んでいると言われています。
なお、この記事は、そのHSP研究の第一人者であるアーロン博士の本『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。』で登場したHSPが自分をケアする上で起きる2種類の問題を診断形式にしたもので、「あなたは無理のしすぎのタイプか、それとも、ひきこもりのタイプか」を診断します。
同書は「講談社」と「SＢ文庫」から出版されています。内容は同じなので、どちらを読んでも問題ないと思います。
ちなみに、私は表紙がかわいい「講談社」の方を読みました。
この自己診断が、自分のことをより深く理解するきっかけになればと思っています。
この自己診断を受ける前に、有名なHSP診断テストを受けたことがない人には、次の記事をおすすめします。記事の中で「HSP診断テスト」ができ、紙とペンなしで、その診断結果がすぐにわかります。
この記事の自己診断を受けたことがある人は、ぜひ、次の診断も試してほしいです。どの診断も紙とペンなしで、診断結果まですぐにわかります。
このHSPに関する自己診断について
＜「質問項目」の引用＞
- エレイン・Ｎ・アーロン（1996年）著
- 冨田香里（2000年）訳
- 『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。』講談社 P.100～102.
＜採点方法 p.101-102.の本文記載（原文ママ）＞
四、五、九以外のすべての質問についての答えの数字を加算する。その合計から、四、五、九の答えの数字の合計を引く。いちばん「無理のしすぎ」の場合の数字の合計は27になる。バランスがとれている場合の合計は14。もしあなたの答えの合計が10以下の場合は、「こもりすぎ」の問題があるかもしれない。また、答えの合計が20以上の場合は世の中に出ていきすぎることに問題があるかもしれない。
ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。P.101～102.
＜注意事項＞
- いずれかを選択しないと一番下の合計が自動計算されません。自動計算したい人は必ず選択してください。
自己診断「無理のしすぎ」or「ひきこもり」の診断を始める
では、診断を始めます。
あなたは「無理のしすぎ」タイプか「ひきこもりか」タイプかを診断します。
以下の質問は、
- かなりそうなら “ 3 ”
- 状況によってそうだったり、そうでなかったりするなら “ 2 ”
- ほとんどそうではないなら “ 1 ”
というように数字付けされていて、答えの合計は自動計算されます。
お疲れさまでした。
著者アーロン博士の分析によると
『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。』の本で記されているアドバイスを要約して書いていきます。
アーロン博士の分析① -「ひきこもり」について-
アーロン博士は、相反する2つの点についてアドバイスをくれています。
1つは、
「敏感さを持って生まれたHSPにとっては、どこへ行っても何かしらのストレスを感じてしまう」
ということ。
これはネガティブな点ですね。
そして、もう１つは、
「動けば動くほど、カラダは楽になっていく」
ということ。
先ほどとは反対に、こちらはポジティブな点。
ネガティブな点をポジティブな点で相殺する、つまり、「世の中の辛さに耐え、自分なりに楽しむ術を見つけることを念頭に、とりあえず世の中に出てみること」を勧めています。
自身がHSPであるアーロン博士もそのようなことを習慣化して身に付けたようです。
例も挙げてくれていますが、私は簡単なことから始めればいいような気がしました。
（例）
- 窓から外を眺める
- 遊びに行く
- 人とおしゃべりをする
最初のハードルは低そうですね。
ぜひ、参考にしてみてください。
アーロン博士の分析② -「無理のしすぎ」について-
「無理のしすぎ」についても、アーロン博士は2つ点でアドバイスしてくれています。
1つは、
「無理難題をコントロールしようとすると悪循環を引き起こす」
2つ目は、
「自分が思いつく全てのことを実行することはできない」
です。
誰しもが「他人の目」を気にするのは当然ですが、HSPはその傾向が特に強いとアーロン博士は言っています。
例えば、
- 社会からの評価が高いか？
- 敏感すぎることがダメなのでないか？
- 物事を完璧にできているか？
など、他にも色々なことを気にしすぎてしまい、それらの刺激に対してカラダをコントロールするために投薬などをしてしまい、それが却って悪循環になると分析しています。
HSPの気質である「直感力の鋭さ」も無理のしすぎを助長していると言います。
直感力の鋭さによって、あれやこれやのアイデアが次々と浮かんできて、浮かんだアイデア全てを完璧にこなさなければならないと思ってしまう。
アーロン博士は、それを「傲慢」だと表現し、さらに「それをこなすのは不可能だ」と断言しています。
「あらゆる美徳には陰がある」
これは、はやりの言葉で言い換えると
「全ての良いことには何か裏がある」
かなと思います。
「最近の私は無理をしすぎているなぁ」と思った時に、その言葉を念頭に置くこと、思い出す余力さえあれば、生きづらさを軽減できるかもしれません。
ぜひ、参考にしてみてください。
まとめ：アーロン博士のアドバイスを活用しよう
この自己診断によって、「ひきこもりすぎている」または「無理をしすぎている」が少しづつ見えてくるかもしれません。
いずれかに偏った結果だった場合は、まずは、アーロン博士のアドバイスを思い出せれば、「～しすぎ」を軽減できるかもしれません。
もっと詳しく知りたい方は原書を読んでみるのがいいと思います。
少しでも興味が沸いた人は、次の記事も読んでもらえると嬉しいです。
ここまで読んでくれてありがとうございます。
それでは✿
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